多重債務は早めの解決を!整理の時期と困った時の対処法

多重債務に苦しむ方は少なくありません。借金を借金で返す生活に陥ってしまったら、利息がどんどん膨らんで、かえって返せるものも返せなくなってしまいます。かといって、厳しい取立てに追われて延滞もできない、というケースもあるでしょう。

危ないな、と感じたら、まず、その借金の利率を確認してください。もし、借金の利率が20%を上回っていたとしたら、それは法外な利率です。昔の借金だから利率が高い、という方、今すぐに整理をしてください。29%程度の利率が多いようですが、こうした利率は現在は違法で、遡って返還請求できます。返済期間も長いはずですから、過払い分が生じているでしょう。司法書士や弁護士に相談して、過払い分を請求してください。昔の借金ではないのに利率が高い方は、弁護士に相談して裁判に持ち込みましょう。こうすることで、元本支払い義務も消滅する可能性があるからです。相手が犯罪を犯しているのなら、こちらも応じる必要はない、という判例があります。

利率が20%以下でも、多重債務に良いことはありません。早めにおまとめをしておきましょう。借金をまとめる時に、1箇所から借りて、他のすべての借金を返済することを「おまとめ」と言いますが、このおまとめをするための借金の審査に通らないケースがあります。その大半は、おまとめで借りる金額を、これまでの借金に上乗せして計算、審査しているというもので、これを避けるためには、「おまとめローン」と称する、借金返済にしか使えないローンを用いる必要があります。おまとめローンは、金額が借りている分だけになるため、審査も通りやすくなります。

それでも審査に通らない場合には、とにかく債務整理をすることが大切です。早めに司法書士や弁護士など、専門家の介入を求めましょう。もちろん、そうした整理などをする場合にも、デメリットは存在しますが、そのデメリットは、クレジットカードが持てなくなる、新たな借金ができなくなる、などが中心で、自己破産などしない限り、資格に制限がかかることもありません。自己破産は、デメリットもありますので、身動きが取れなくなった場合の最終手段です。

多重債務のまま放置しておくと、自らの首を絞めることになります。できるだけ早く解決しておきましょう。

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